Read Article

突発性難聴と治療 経験談(その2)

突発性難聴と治療 経験談(その2)

前回「突発性難聴と治療 経験談(その1)」のつづき。

さて、入院してステロイド点滴の開始です。

難聴で入院することになるとは思いませんでしたが、ここから9日間の治療が始まりました。
入院治療といっても、1日一回約1時間半の点滴と薬を飲むだけなので、「暇」。
体はいたって健康なので・・・
暇なものだから、「このまま聞えなくなったら困るなぁ」「もう一方の耳が同じように聞こえなくなったら、手話を習わないと」とか、いらぬことを考えてしまって、良くないですな。

[ad#co-1]

入院治療

点滴の量は、初回は多く、途中、ステロイドの体への影響を検査しながら、次第に減らしていき、約一週間で投与終了というスケジュール。

点滴の針は2日~3日は刺したまままなので、シャワーを浴びるときは、看護師さんが、腕が濡れないように防水処置をしてくれました。
初回に点滴を担当してくれた看護師さんは、自分でも「点滴針を刺すのは自信があるのか、任せてください」といった通り、一発で痛みもなくお上手。
2回目の看護師さんは、何となく自信がなさそう。
と思ったら、案の定、血管の外に液漏れで、やり直し。
お願いだから、最初の看護師さんを呼んで・・・

点滴開始数日後も、聞こえ方に改善は見られず、ちょっと焦る。「このままダメかな?」と。
あまり考えないようにして、本を読んだりしていても、個室だし、時間の流れが・・・遅い。
夜、一人で悶々としていると、どうしても不安になってくる。
妻が昼と夕方に来てくれるので、気がまぎれる。

ステロイド以外の薬は、

アデホスコーワ顆粒
メチコバール錠
ネキシウムカプセル

少し改善の兆しが

入院5日目あたりから、殆ど聞えなかった右耳に変化がでてきた。

ちょっと用事があったので、医者の許可をもらって外出。
ホテルのロビーにいた時に、子供の騒ぎ声がビンビンと響くような感じで聞えたので、今までにない兆候。
少し改善しているのかなぁ。

翌日の聴力検査では、
殆ど聞き取れなかった高音部の聞こえが少し改善していた。
このままどんどん良くなってくれるといいのだが。

メモ用紙を丸めて右耳の近くで揉むと、カサカサとかすかに聞こえるので、この紙を聞こえのチェックに使うことにする。

「シーン」「ジーン」という耳鳴りや、鳥のさえずりのような耳鳴りは続いていた。

パソコンでいろいろと調べていると、突発性難聴に有効といわれている「星状神経節ブロック(注射)」という治療方法があることを知り、担当医に伝えると、同じ病院(総合病院)内にペインクリニックがあって、そこで星状神経節ブロック注射ができるので、そこの先生に話をしてみましょう。ということに。

[ad#co-2]

星状神経節ブロック注射

話を聞くために、階下のペインクリニックに行くと、年配の女医さんがいろいろと説明してくれましたが、要は、首にある星状神経節(交感神経)に局所麻酔薬を注射することによって、神経の伝達を遮断して交感神経の緊張を緩め、その結果、血管が拡張し、内耳の血流をよくすることで、難聴を改善しようとするものらしい。

なにしろ、注射をする場所が首ということで、「ちょっと怖いなぁ」と内心思っていたら、
先生が「じゃ、今からやってみましょうか?」と。
えっ!今から?
仕方がないので、「はい」と弱弱しい声で返事を。

この際、効くかもしれない方法は何でもやってみようと思っていたので、やるしかないでしょうww

診察ベッドに寝かされて待っていると、看護師さんが首回りを広く開けタオルを巻いてくれた。
その状態で待っていると、エコー検査に使うような機器がベッドの横に置かれ、先生登場。

首周りの消毒が始まったが、結構念入りに消毒されたので、ちょっと怖くなった。
その後、注射の準備をしている気配が横で。

どのくらい深く注射針が入るのか、注射している時間はどのくらいか、痛いのか?
間違って変なところに刺されて死ぬなんてことにならないだろうか?
など、わからないことばかりなので、不安の絶頂(笑)
なにせ首ですからねェ。

先生曰く、
「注射をした側の目の充血やまぶたの重みを感じると思いますが、一時的なものですので心配はいりません」とのこと。

「まな板の鯉」状態でいると、
看護師が、エコー検査のローラー?を首に当ててグリグリ、先生が画面を見ながら刺す場所を探しているようだ。

先生が「うん、そこ」と言った場所でローラーが押し当てられてその位置でストップ。
「いよいよか」
その状態で、先生が注射針を首にブスリ。

おっと、そんなに深く刺すのかい?

針が深く入っている気持ち悪さはあるが、痛みはそれほど感じない。

と思ったら、
麻酔液が注入され始め、首の奥に何とも言えないいやな感じが・・・

いつまで続くこの感じ・・・早く抜いてくれ!

時間にして約7-8秒? でも、
その時間の長いこと。

何とか終わった。
そのまま、30分程横になっていてくださいとのこと。

次第に、顔がほてり、右瞼も下がっているような感じ。

30分経過して、看護師さんに「大丈夫ですか」と聞かれ、起き上がる。
やはり、先生の言われた通り、トイレの鏡で見たら瞼が垂れさがっていた。
難聴の改善に繋がるどうか、まだわからない。

退院

結局、この注射をその後約1ヶ月の間に計15回受けることになる。
最後まで、慣れなかったけれど・・・

これに並行して、次の治療法として先生にお願いしていたのは、「高気圧酸素療法」というもの。
先生からしたら、嫌な患者ですね。患者側から治療方法を投げかけられるわけだから。

ただ、これを行える施設は限られていて、県内でも数えるくらいしかないが、幸い、家から自転車で10分の病院があったので、担当医に紹介状を書いてもらい、治療を行うこととなった。
この治療は、入院していた病院とは別の病院だったため、並行しての治療はできず、退院後に通うこととなった。

ということで、
退院翌日から、その高気圧酸素療法が始まったわけです。(つづく)

[ad#co-3]

 

URL :
TRACKBACK URL :

コメント投稿欄

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Return Top